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技術的な記事や覚書について書いていきます。その内、自作サイトとかに技術記事をまとめたい。

開発者だけど「WACATE2022 冬 〜テストも品質もおもしろくてだいすきです〜」に参加してきた

「WACATE2022 冬 〜テストも品質もおもしろくてだいすきです〜 」に2日間参加してきました。

今回、初めて WACATE に参加させて頂き、とても良い体験・経験をさせて頂いたと感じています。
そこで、そうした良い体験・経験のアウトプットを公開することで、お世話になった運営・他の参加者の方々へ少しでも貢献できたら嬉しいなぁと思い、ブログを書くことにしました。

ゆるゆる書いていきます。

軽い自己紹介

軽い自己紹介としては、年次4年目のフロントエンド / バックエンドエンジニアをやらせていただいています。
明確にテストフェーズを置くような開発経験はかなり少なく、コーディングフェーズを任せられることが多い次第です。

テスト・品質に関しての関心は高めだとは思うのですが、まだ深い知見・経験は無いという状態でした。

参加の理由・目的

過去の TDDBC (2日間かけて TDD について学ぶブートキャンプ)への参加経験から
「2日間がかりのワークショップイベントは自分の思考・行動を変えるキッカケになるだろう」
「品質・テストに対する知見を深めるキッカケになるだろう」
と思い至り、WACATE へ参加することにしました。

近頃、自分のアウトプットや日頃の作業品質について課題感を感じており、その現状を打破するキッカケにしたかった、というところでもあります。
結論、本当に参加してよかったです。

参加してやったこと・思ったこと

というわけで、初参加して特に印象的なトピックや経験、思ったことをつらつらと述べていきます。

なお本編のセッション・ワークショップの詳細な内容については触れません。
その辺りに興味を持たれた方は是非、公式 HP の公開資料 を見てみたり、参加してみたりしてみてください。

WACATE について

「若手でテストに興味がある者」を主な対象とした様々なセッションやワークショップとのことです。

Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers:内に秘めた可能性を持つテストエンジニアたちを加速させるためのワークショップ WACATE : 若手テストエンジニア向け勉強会・ワークショップ より引用

今回は諸々の兼ね合いでオンライン開催ですが、普段はオフラインで1泊2日で開催するそうでした。

詳しくは引用元の公式HPを是非ご覧ください。(ブログの文章量が爆発しそうなので割愛させてください)

本当に個人ワーク・グループワークがたっぷりだった

本当に2日間いくつもの個人ワーク・グループワークを通してテスト・品質について学ばせて頂きました。
またワークショップ以外にもポジションペーパーセッションという事前作成した自己紹介シートを基にした自己紹介のセッションなどもあり、あちこちにアウトプットやふりかえりの機会が設けられていました。

WACATE2022 冬プログラム - WACATE

やっぱり手を動かさないと得られない知見・感覚があるなぁと感じましたね。
実行委員の方々に本当、多大な感謝です。(まじで準備大変だったと思います。)

プロセス化によるレビュー精度の向上

こちらはブロッコリーさんのセッションで「あ〜なるほど!!」と思ったことです。
原題は「テストプロセスを用いて、テストケース作成の思考を整理しよう」なのですが、テストに関わらないプロセス化という考え方と活かし方なのかなぁと解釈し、上記のように捉えた次第でした。

わかりやすさの為に話のスコープをレビューに狭めるのですが、 プロセス化することで個別のプロセスごとに見るべきレビュー観点が定めることができるのかなと。 そうすることによりレビュー精度が上がり、そのプロセスからのアウトプットの質が上げることができる、と理解しました。

他にも参加者限定のワークが目からウロコで「また今度どこかで実践してみよう」となりました。
落ち着いたらまた反芻したいと思います。

品質とは定義や立場によって変わる

これは2日目の中村さんの「品質とは何か?」というセッションや西さんの「スピードがなければ、生きていけない。品質が低ければ、生きていく資格がない。」という招待講演を通じて学んだことでした。

どうしても開発者なので品質というと「保守性・変更容易性」を連想しがちでしたが、そもそもQAロールの人から見た時に見るべき観点はまた別であったり、プロダクト性質によっても見るべき観点は変わるということは盲点でした。

またそれこそ「品質」や「価値」という言葉を普段使いますが、存外その言葉をわかっていないことにも気付かされました。
あ〜、これは面白いな〜沼なんだな〜と思いました。

これらの事柄以外にもたくさん学びがあった

他のセッション・ワークショップ・分科会(交流会)も含め、本当に情報量が多い2日間でした。
全部のプログラムに対して書きたいところなのですが、書き出したら到底読めないレベルの文章量になりそうだったので、大変申し訳無いですが割愛させていただきす。

ただ、ひとつ大きな気付きは
「今回得られた学び・気付きは、きっとただスライドを読んだだけでは得られなかっただろう」
ということです。

日々の業務での実践などで得られるかもしれませんが、ただ TL に流れてくるスライドを読むだけでは得られない学びだった様に思います。
こうした体験型の勉強会やセミナーなどの大きな特徴だと改めて気づきました。

それはそれとして開発者がほとんどいなかった

参加者のほとんどの方が QA やテスターに準ずる職務の方々でした。 本当、びっくりでしたね。

これ大丈夫かな〜と不安だったのですが、運営の方や他の参加者の方々も優しく、大丈夫そうでした。

個人的には、QA という別ポジションからプロダクトと向き合っている方々の話が聞けて、とても良かったです。
逆に出来る限りにはなりますが開発者ポジションからも会話させてもらったりもしまして、何か参考になったりしていたら嬉しいなと思っています。

まとめ

総じて参加して本当に良かったです。

僕は、QA・テスターの方に限らず開発者もテスト・品質は関心を高く持つべきことだと思っています。
短いイテレーション開発の中でより高速にリリースを重ねようとした時、そもそも最初からプロダクトを開発する開発者自身が関心を持っていた方が良い影響があると思います。
もしくは品質の低下だけではなくコミュニケーションロスなどによる全体的な速度低下などのデメリットにも繋がるのではないかと思います。

なので、これを見た開発者ロールの方も是非、WACATE に参加してみてくれたら良いのではないかなぁと思ったりします。 (開発者が少なくてびっくりしましたが!とてもよかったです!)